- A.P.C.プチニュースタンダードの特徴が知りたいな
- A.P.C.プチニュースタンダードをリジッドのまま穿き込むとどうなるのだろう
- 誰かリジッドから1000時間くらい穿き込んだレビューをしてくれないかな
A.P.C.のプチニュースタンダードは20,000円以上するので、購入する際に特徴やサイズ感、どんな感じに経年変化するのか気になる方はいるでしょう。
私は2023年の2月にプチニュースタンダードを購入し、リジッドのまま1000時間以上穿き込みました。ジーンズをここまで洗わずに穿き込んだのは人生初です。
奥底に眠るバクテリア臭がケアできなくなっており、そろそろ洗濯したいのですが、プチニュースタンダードを1000時間穿き込んだ人は少数でしょう。
そのため、ファーストウォッシュ前に1000時間穿き込んだ経年変化をしっかりとレポートせねばという使命感から本記事を書きました。
ポイント
プチニュースタンダードをリジッドのまま穿いて感じる良さもたっぷりと味わいました。
プチニューの購入を検討している方や穿き込みをしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
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Contents
【A.P.C.デニム】プチニュースタンダードの詳細
1000時間レビューの前にA.P.C.プチニュースタンダードについて説明させて頂きます。もう知っているよ!って方は飛ばして頂いて結構です。私の偏見が強めなことはお許しください。
プチニュースタンダードを一言にまとめると「美脚効果抜群でリジッドも楽しめるスキニージーンズ」です。
A.P.C.ではたくさんの種類のジーンズを展開されていますが、その中でもプチニュースタンダードはかなり細身のシルエットです。リジッドで穿くとなるとかなりきつい。
どのくらいきついのか?は以下記事で解説しております。
【A.P.C.デニム】プチニュースタンダードはきつい?500時間穿き込んだ色落ちをレビュー
ポイント
プチニュースタンダードはかなりきついのですが、美脚効果は抜群で痩せ型から標準体型の人であれば、誰でも似合うと思います。
そもそもリジッドデニムのスキニージーンズはほとんど市場にないです。A.P.C.のプチニュースタンダードが一番有名だと思います。
プチニュースタンダードは細身であるが故に、アタリが発生しやすく経年変化を楽しみやすいジーンズです。
また、デザイン面においては非常にシンプルな作りになっています。具体的に、パッチやバックポケットのステッチがありません。
そのため、どのコーデにも合わやすいのもプチニュースタンダードの魅力と言えるでしょう。
プチニューのスペック
価格:¥24,200
素材:綿100%
生地:日本製ノンウォッシュデニム生地
サイズ:24〜34
セルビッジ:赤耳
前開き部分:ボタンフライ
シルエット:スキニーに近く、テーパードは強め
プチニュースタンダードのサイズ選びのコツは以下の記事で解説しております。参考にして頂ければと思います。
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【A.P.C.デニム】プチニュースタンダードの1000時間レビュー
プチニュースタンダードをリジッドから1000時間以上穿き込みました。上記の画像が購入後の画像、500時間経過後の画像、1000時間経過後の写真です。
光の関係もあって申し訳ないのですが、リジッドの状態で長く穿き込むことで、はっきりとシワが発生することが分かりました。
データ
- 穿き込み時間:約1500時間(週40時間を約9ヶ月)
- 洗濯回数:0回
私は、私服勤務しておりますので、平日もしっかりと穿き込むことができています。プチニューのリジッドはストレッチ性が皆無でめちゃくちゃキツかったのですが、鬼のメンタルで1000時間以上を達成しました。
ここでは、各箇所の色落ち具合や質感の変化をレビューします。
ヒゲ
プチニュースタンダードを1000時間穿き込んだヒゲはこんな感じ。
500時間と1000時間を比較してみました。
写真からも分かるように1000時間穿くことでヒゲの範囲が広がりました。股の部分の色落ちも進んでいます。水色っぽくなっています。
ハチノス
↑は1000時間穿き込んだハチノスです。もうガッツリ刻まれていますね。これなら洗濯しても平らになることはなさそうです。
500時間と1000時間のハチノスを比較しました。500時間でもしっかりと形成されていたのですが、1000時間ではそれ以上。山と谷みたいになっています。
裾のパッカリング
裾はこんな感じ。靴と擦れるので淡くなっています。
ロールアップ画像です。A.P.C.のプチニュースタンダードはシングルステッチなので、パッカリングは発生しにくいです。
シングルステッチのような専門的な用語は以下で解説しております。
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↑はリーバイスのLVC1955を1000時間穿き込んだ裾のパッカリングですが、こちらはチェーンステッチということもあり、うねるような色落ちになっています。
※パッカリングとは縫い目付近に発生するシワが規則的に続いたものを言います。
ちなみにLVC1955の1000時間レビューは以下記事で解説しておりますので、興味のある方はご覧ください。
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膝
膝にもシワが発生しており、若干色が落ちています。
ヒップ
1000時間経過後のヒップです。ところどころ色が薄くなっていますね。ポケットにスマホや定期券ケースを入れていましたが、その辺のアタリは顕著にならなかったです。育て方が下手くそなのかもしれません。
コインポケット
続いて、ポケットの経年変化をみていきましょう。
500時間と1000時間の比較です。1000時間の方がガッツリとシワが入っていますね。
プチニュースタンダード1000時間達成!!着用画像
リジッドから1000時間穿き込みをしたプチニュースタンダードの着用画像です。
筆者の体型は以下のとおりです。
筆者の体型
- 身長 172cm
- 体重 57kg
- ウエスト 80cm
- 腿回り 50cm
A.P.C.プチニュースタンダードのサイズは29です。
正面からの画像
横からの画像
後ろからの画像
アークテリクスのスコーミッシュフーディを羽織ってみました。インナーはセントジェームスのウエッソン。靴はパラブーツのシャンボードです。
すべて良いアイテムでめちゃくちゃ気に入っています。以下記事で解説しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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A.P.C.のプチニュースタンダードをリジッドのまま1000時間以上穿き込んだのですが、1000時間以上穿いて良かったと思うポイントを紹介します。
良かったポイント
- リジッドの光沢感を長く味わえる
- ヒゲやハチノスが付きやすい
詳しく解説します。
リジッドの光沢感長く味わえる
プチニュースタンダードを1000時間以上穿いて、改めてリジッドデニムの良さを堪能できました。というのも、リジッドの光沢感って特別なんですよね。
デニムはカジュアル寄りのアイテムですが、リジッドであることでクリーンな雰囲気になり、キレイ目なファッションにも合わせられます。
とはいえ、リジッドは硬いし、洗うと縮むのでサイズ合わせが難しい。世の中のほとんどのジーンズはウォッシュされて糊が落とされています。
確かに洗いまくって「毛羽立ち発生→毛羽立ちがなくなり色落ちしていく」といった経年変化を楽しむのもデニムの醍醐味だと思います。自分もデニムの色落ちを観察するのは大好きです。
しかしながら、どうしてもワンウォッシュされたデニムは野暮ったさが出てしまうんですよね。そんな中でリジッドデニムはデニムのカジュアル感もありつつ、絶妙な光沢感でドレス寄りなコーデも可能です。
ウォッシュをかけてしまうと、リジッドの独特の光沢感は失われてしまいます。とにかく、リジッドは特別なのです。
私はA.P.C.のプチニュースタンダードでリジッドの光沢感や独特の雰囲気を1000時間も味わえてとても幸せでした。
ヒゲやハチノスが付きやすい
ジーンズを育てる醍醐味としてヒゲやハチノスが挙げられるでしょう。プチニュースタンダードはそれらのアタリが出やすいです。
プチニュースタンダードはしゃがむのがきついくらい細身のパンツになっています。
ポイント
太めよりも細めのパンツの方がヒゲやハチノスが発生しやすいと言われています。
↑はプチニューと同時期に購入したリーバイスの501XX-LVC1955(太めのシルエット)ですが、ヒゲやハチノスの出方に関してはプチニューに軍配が上がるでしょう。
プチニューは特に意識せずとも、定期的に穿き込むことでアタリが出やすいのです。つまり、デニム初心者でも経年変化を楽しみやすいジーンズと言えるでしょう。
リジッドデニムを長く穿き込むコツ
リジッドデニムはカジュアル感を抑えられます。また、世の中の大半はウォッシュをかけて糊を落とした状態で出荷されています。
つまり、リジッドデニムを穿いているだけで少数派になれるのです。アタリを定着させる意味でもリジッドのまま穿き込むことはおすすめです。
しかし、「どうやったリジッドのまま長期間穿き込めるんだよ!!」と思う人もいるかもしれません。
ここでは、リジッドデニムを長く穿き込むコツを紹介します。
リジッドデニムを長く穿き込むコツ
- インナーパンツを履く
- 定期的に天日干しをする
- デニム専用のス消臭スプレーをかける
- 油の匂いが漂う飲食店には行かない
それぞれ、解説しますね。とはいえ、上記は一時的な対処法ですので、周りに迷惑をかけるくらいにデニムが臭くなってしまったら潔く洗うことをおすすめします。
また、リジッドのまま長期で穿くことはデニムを痛めて寿命を縮める原因となります。根性穿きしたいというメンタルをお持ちの方はぜひ参考にしてください。
インナーパンツを履く
できるだけリジッドの状態で長く穿きたい場合は、デニムの下にインナーパンツを履くことをおすすめします。
デニムに汗が染み込むことを最小限にできるからです。デニムが臭くなる原因の一つとして、雑菌の繁殖が挙げられます。雑菌は、人間の汗や皮脂の汚れを栄養にしてどんどん繁殖していきます。
デニムに汗が染み込んでしまうと、洗わない限りは臭くなってしまうのです。特に夏は注意が必要。
私は夏は冷感パンツを履いて、汗の染み込みを最小限にしています。
こちらの冷感パンツは多少のヒンヤリ感があり、夏場でもおすすめです。とはいえ、汗をかいてしまうとインナーパンツを超えて、デニムまで侵食してしまうので、汗っかきの人は夏場にリジッドデニムを穿かないほうがよいと思います。
定期的に天日干しをする
定期的に天日干しをすることで臭いが抑制されます。紫外線にはバクテリアを殺菌する効果があるからです。
私は毎週日曜日の晴れの日は天日干ししております。確かに天日干しをすると多少は臭いがなくなる気がします。
一方で、日射しによる退色の可能性があるので、注意しましょう。
デニム専用の消臭スプレーをかける
デニム専用消臭スプレーをかけることで、一時的ではありますが、臭いを抑えることができます。
私は、【桃太郎JEANS】デニム消臭スプレーを使っています。詳細は以下の記事で解説しています。
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無香料のスプレーだとスプレー後にフレグランスの嫌な香りが残ることもないので、おすすめです。
油の匂いが漂う飲食店には行かない
根性穿きしたいデニムを穿いて、油の匂いが漂う飲食店には行かない方がよいでしょう。具体的にはチェーン店、個人経営の狭い店、焼肉屋などが挙げられます。
洋服は油の匂いを吸着しやすいです。洗うことを前提にした洋服で外食をするのはよいのですが、長く穿き込むことを前提にしたアイテムには適さないでしょう。
私自身もリーバイス501XXのLVC1955を穿いて中華のチェーン店に行ったことがあるのですが、油の匂いがついて悲惨でした。
デニム専用スプレーを使って、なんとか回避したのですが、そのようなアイテムがないと油の嫌な匂いがしばらく残ります。
穿き込むだけで自然と臭くなるのに、油の匂いが吸着してしまっては、周りの人を不快にさせること間違いありません。
長く穿き込みたいデニムを着用した人は、油の匂いが漂う飲食店には行かないようにしましょう。
まとめ:プチニュースタンダードはデニム初心者におすすめしたい一本である
本記事ではリジッドのまま1000時間穿き込んだA.P.C.プチニュースタンダードのレビューをさせて頂きました。
私のデニム人生の中で、ここまで穿き込んだのは初めてです。リジッドの光沢感を長期で体験できてとても幸せでした。奥底に眠る臭いが漂ってきていますので、ファーストウォッシュを予定しています。
プチニュースタンダードはどのコーデにも合わせやすく、大変重宝しています。ヒゲやアタリも出やすいので初心者にも育てやすい1本だと思います。並行輸入品だと少し安く購入できますので、興味のある方はご覧ください。
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プチニュースタンダードのファーストウォッシュやセカンドウォッシュは以下記事でレビューしております。興味のある方はぜひご覧ください。
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