- パラブーツのお手入れをしたいな
- 革靴ってどうやってお手入れすればよいのだろう
- パラブーツのお手入れに必要な道具を知りたいな
パラブーツのお手入れと言われても、具体的なやり方って見えづらいですよね。私も初めて革靴を買った時は、お手入れ方法は全く知りませんでした。
そこで本記事では、パラブーツ(シャンボード)のお手入れ方法を紹介します。
ステップごとに解説しているので、理解しやすいと思います。また、各ステップでなぜこの道具が必要になるかも解説しています。
本記事の内容を実施するとあなたのパラブーツは見違えるほど状態が良くなるでしょう。
Contents
パラブーツのお手入れ方法の手順
パラブーツのお手入れ方法の手順は以下の6ステップです。
STEP1.靴ひもを取り、シューツリーを入れる
STEP2.馬毛ブラシでブラッシング
STEP3.タグにマスキングテープを貼る
STEP4.ステインリムーバーで汚れを落とす
STEP5.デリケートクリームを塗って革に栄養を補給する
STEP6.豚毛ブラシでブラッシング
STEP7.靴ひもを通す
半年に1回程度:固形オイルを塗布する(リスレザー特有のケアです)
たくさんの写真を添えて解説します。
STEP1.靴ひもを取り、シューツリーを入れる
靴ひもを外して、シューツリーを入れます。シューツリーには「型崩れ防止・湿気の除去・防臭・除菌」の効果があります。
また、シューツリーを入れることで、お手入れもしやすいです。長くパラブーツを愛用する意味でも、シューツリーは持っておいた方が良いでしょう。
パラブーツのシャンボードに使用するシューツリーは、スレイプニルのトラディショナルモデルがおすすめ。↑の画像がスレイプニルのトラディショナルモデルです。
私のシャンボードはUK6.5ですので、サイズ表に従って、39のトラディショナルモデルを購入しました。
パラブーツの純正シューツリーは在庫がないことが多く、値段も19,250円と高いです(2023年10月時点)。
スレイプニルのトラディショナルモデルは7,700円で購入できます(2023年10月時点)。
STEP2.馬毛ブラシでブラッシング
シューツリーを入れたら、パラブーツを全体的に馬毛ブラシでブラッシングします。
馬毛ブラシをする理由は「埃や汚れの除去するため」「栄養クリームの馴染みを良くするため」です。
馬毛ブラシは革の傷つきや摩擦を防ぐために柔らかい毛を使用しているので、埃落としには最適のブラシです。Amazonや楽天でも数百円〜数千円で購入できます。
STEP3.タグにマスキングテープを貼る
ブラッシング後はタグにマスキングテープを貼りましょう。
次工程でステインリムーバーや栄養クリームを塗るのですが、それらが付着するとタグを痛める可能性があるため、マスキングテープを貼ります。
↑のように、マスキングテープをしっかりと貼りましょう。
STEP4.ステインリムーバーで汚れを落とす
ブラッシング後はステインリムーバーを使用して、ブラッシングでは落とし切れない汚れを除去します。
メモ
ステインリムーバーは靴の表面の汚れや古いクリームを落とし、栄養クリームの浸透性を向上させる液体クリーナーです。
パラブーツのお手入れにはパラブーツ純正のステインリムーバーを使います。
画像のようにウエスにリムーバーを垂らして、全体的に拭いていきます。少しドロッとしたような質感になっています。
全体的にしっかりと拭いていきます。私はパラブーツ純正のリムーバーを使っていますが、水溶性のモゥブレイでも問題ないと思います。
実質、YouTubeやブログで検索するとパラブーツにモゥブレイ使っている人は結構いらっしゃいます。
モゥブレイのステインリムーバーはスタンスミスのような白スニーカーにも使用可能です。
STEP5.デリケートクリームを塗って革に栄養を補給する
ステインリムーバー後の革はスッピン状態です。そのため、デリケートクリームを塗って栄養を補給する必要があります。
パラブーツにはパラブーツ純正の栄養クリームを使用しています。
クリームを適量とり、革全体に浸透させましょう。クリームの質感はトゥルンとしています。
クリームを塗ることで、ひび割れのような劣化を防げます。
革がしなやかになり、見た目も履き心地も良くなります。
私はパラブーツ純正のBEE-WAXを使っていますが、モゥブレイの栄養クリームを使っても問題ないでしょう。
STEP6.豚毛ブラシでブラッシング
クリームを塗ったら、豚毛ブラシを使って全体的にブラッシングをします。
豚毛ブラシをする理由は「栄養クリームを馴染ませる」「ツヤ出し」です。
豚毛ブラシは馬毛ブラシに比べて硬い毛先になっています。これにより、クリームの粘りに負けずに、押し込むように浸透されることが可能になるのです。
↑は豚毛ブラシ後の画像ですが、しっかりと艶が出ています。
STEP7.靴ひもを通す
最後に靴ひもを通します。シャンボードの靴ひもの通し方はシングルかパラレルの2種類あります。シャンボードの場合、新品で購入するとシングルになっていますが、パラレルでの結び方もおすすめです。
シングルは片方のひもを上部に通すだけの結び方で上品かつスッキリとした印象になります。
パラレルは靴ひもを平行に結ぶ結び方で、緩みにくくホールド感があるのが特徴です
どちらの結び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
シングルの結び方
まずは、①と⑥に上からヒモを通して長さを均一にします。
⑥を通っているヒモを⑤の下から通します。
①を通ったヒモを⑦の下から通します。
⑦を通したヒモを②の上から通します。
②を通したヒモを⑧の下から通します。
⑧を通ったヒモを③の上から通します。
③を通ったヒモを⑨の下から通します。
⑨を通ったヒモを④の上から通します。
④を通ったヒモを⑩の下から通せば、完了です。
パラレルの結び方
まずは、①と⑥に上からヒモを通して長さを均一にします。
①から出たヒモは一段飛ばして⑧の下から通します。⑥から出たヒモは②の下から通します。
②から出たヒモは⑦の上から通し、1段飛ばした④に下から通します。②から出たヒモは⑧の下から通します。
⑧から出たヒモは③の上から通します。③から出たヒモは⑩に通します。
④から出たヒモは⑨の上から通し、続けて⑤に通せば完了です。
半年に1回程度:固形オイルを塗布する(リスレザー特有のケアです)
パラブーツは半年に1回程度、固形オイルを塗布する必要があります。パラブーツにはリスレザーというオイルを多く含んだレザーが使われており、雨に強いです。
メモ
リスレザーのオイルは揮発してしまうため、定期的にオイルを塗布する必要があるのです。
定期的の基準ですが、「半年に1回程度」「乾燥が気になったタイミング」が推奨されています。
固形オイルを塗布するやり方ですが、上記の「STEP4.ステインリムーバーで汚れを落とす」まで行い、丸1日静置させた後に、固形オイルを米3粒程度(片足)取り出し、全体的に塗布します。
固形オイルを塗った後は、一晩もしくは1日置きます。仕上げに豚毛ブラシでブラッシングしてオイルを馴染ませることで完了です。
縫い目やウェルトにオイルが白く固まっている場合は、ブラッシングで除去しましょう。
パラブーツを磨いたビフォーアフター
パラブーツを磨いたビフォーアフターを見ていきましょう。
パラブーツのお手入れに必要な道具
パラブーツは、以下の道具があれば汚れ落とし&お手入れは可能です。
必要な道具
- 馬毛ブラシ(毎回ブラシでケアするのがおすすめ)
- 木製シューツリー
- リムーブクリーナー
- 栄養材
- 豚毛ブラシ
- ウエス(リムーブ用1枚と栄養剤用1枚)
- マスキングテープ
- 固形オイル(半年に一回程度)
リンクは以下のとおりです。
まとめ:パラブーツのお手入れは難しくないです。気軽に実施しましょう。
本記事では、パラブーツの汚れのお手入れ方法を紹介しました。
パラブーツは様々なコーディネートが楽しめる革靴です。リスレザーが使われているため、雨の日にも気軽に履けるのもポイント。
お手入れ自体もそこまで難しくありません。気軽に実施しましょう。
以下記事では、ローファーの磨き方を解説しております。ローファーの汚れ落としを実施したい方はぜひ参考にしてください。
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