デニム

古着リーバイス505USA製の特徴・色落ち・シルエット・年代半別を解説

リーバイス505-アイキャッチ

ふと立ち寄った古着屋さんにカッコいいジーパンあるなと思い、パッチをみるとリーバイス505のレギュラーでした。

172cmの私にとって、W32L30はゴールデンサイズ。試着してみると、案の定ジャストサイズで、購買意欲を抑えきれずに買ってしまいました。

リーバイス505ハンガーに掛けた画像

古着として初めてジーパンを購入したので、今回は古着で購入したリーバイス505の年代判別について実際の写真をみながら紹介させていただきます。

今、古着屋で505を見つけて、情報を知りたい方には参考になるでしょう。また、505の特徴や古着として購入した505のサイズ感やシルエットも紹介します。

jumpei
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今回、初めて古着としてジーパンを購入しましたが、とても勉強になりました。その辺も含めて共有させていただきます。

リーバイス505の年代判別

リーバイス505-後ろからの画像

私が「古着屋の店員さんに聞いた情報」と「インターネット上に掲載されている情報」を参考にすると505の年代判別方法は以下の優先順位で実施するとよいでしょう。

※501にも応用できます

年代判別方法

①トップ裏ボタン

②内タグ

③インシーム

④裾

⑤パッチ

⑥バータック

jumpei
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それぞれ解説します。

リーバイス505の年代判別①トップ裏ボタン

リーバイス505のトップ裏ボタン

私が古着屋で買ったリーバイス505のトップ裏ボタン

リーバイスのシーパンにはトップ裏ボタンに数字の刻印があります。この刻印は工場番号です。桁数で年代判別ができます。

1桁:1950年〜1970年代

2桁:1960年〜1980年代

3桁:1980年〜2000年初期

4桁:現行

また、刻印番号でどの国で製造されたか確認ができます。私が古着屋で購入した505のトップ裏ボタンは「575」。3桁であるため、1980年〜2000年初期に製造されたジーパンです。

また、「575」はアメリカのジョージア州の工場で製造されたことを表しております。刻印番号が気になる方は以下記事に一覧が掲載されているので、チェックしてください。

リーバイス社の工場番号一覧

jumpei
jumpei
5から始まるものは大半がUSA製です。

リーバイス505の年代判別②内タグ

内タグでも年代判別が可能です。私が古着屋で買った505を例にします。

リーバイス505-内タグ

古着屋で買ったリーバイス505の内タグ

注目してほしいのは「575 0199

左から

  • 工場番号

の順番で記載されています。

私が購入した505は工場番号575(ジョージア州)、1999年1月に製造されたジーパンなのです。

ちなみに一番下にある「00505-0217」の02は防縮加工、17はリジッドを意味しています。

リーバイス505-アタリ

元々は防縮加工されてあリジッドだったと判断できます。各年代の内タグの年代判別については以下記事が分かりやすいです。ぜひ参考にしてください。

内タグの年代判別-分かりやすい記事

リーバイス505の年代判別③インシーム

リーバイス505のインシーム

古着屋で買ったリーバイス505のインシーム

インシーム(内股の縫い目)でもある程度の年代判別が可能です。

ざっくりと言うと

  • インシームがシングル→1980年代以前
  • インシームがダブル→は1990年代以降

私が購入した505のインシームはダブルであるため、1990年代以降に作られたジーパンなのです。

501XXのインシーム

501XXのインシームはシングル

ちなみに、私が所有しているLVC1955(1955年501XXの復刻)はインシームがシングルです。

リーバイス505の年代判別④裾

リーバイス505のロールアップ

古着屋で買った505のロールアップ画像

私が買ったリーバイス505はロールアップすると↑のような仕様です。

これ、ただ縫わているだけやん。赤耳でも脇割りでもないやん。むしろこれは脇割なのか?どなたか教えていただけますと幸いです。

セルビッジ(赤耳)

セルビッジの画像

↑はセルビッジの画像です。赤色のステッチを使っていれば赤耳と呼ばれ、リーバイス501XXは赤耳でした。

脇割の画像

脇割って、↑のようなイメージなんですよね。

リーバイス505のロールアップ

古着屋で買った505のロールアップ画像

改めて、505の裾をみてみると、この縫い方は何なのでしょうか。

ちなみにリーバイスでは1980年代中頃にセルビッジデニムの生産を中止しております(レプリカを除く)。

よって、「セルビッジ=古い それ以外=新しい」くらいざっくりと覚えてよいかもしれません。

jumpei
jumpei
私はセルビッジが大好きです。

リーバイス505の年代判別⑤パッチ

リーバイス505-パッチ

リーバイス505のパッチ

私が購入した505は紙パッチ仕様です。リーバイスは1950年代中頃からパッチを革製から紙製へ変更しています。1967年に登場した505においては、すべてが紙パッチということになるのかもしれません。

気になったのは、パッチに「Every Garment Guaranteed」、いわゆる“ギャラ入り”の表記があったことです。調べたところ、リーバイスのギャラ入りパッチは1965年頃には姿を消したとされているのですが……。

505は1967年に誕生したモデルなので、年代的に辻褄が合わないように感じます。もしかすると505特有の事情があるのかもしれません。詳しい方がいらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです。

なお、今回古着屋で購入した505は、パッチにMade in U.S.A. の表記がありません。とはいえ、アメリカ製かどうかは、内タグやボタン裏の工場番号で判別できます。

もし「Made in U.S.A.」の表記がパッチにある場合、それはアメリカ製の証と言えるでしょう。

リーバイス505の年代判別⑥バータック

リーバイス505-バータックがオレンジステッチ

私が古着屋で購入した505ですが、後ろポケットのバータックがオレンジステッチで縫われています。

黒カン

画像参照元:https://note.com/vintajin/n/n78ce68b6bd1d

↑のように80年代初期のバータックは黒ステッチ(通称:黒カン)で縫われている超レアもののようです。

隠しリベット

501XX-LVC1955は隠しリベットがある

ちなみに↑のように501XXはバータックではなく、隠しリベットが打たれていました。

LVC1955-1年-ポケットアップ

501XX-LVC1955

隠しリベットがあると、↑のようにリベット部にいい感じのアタリが出てきます。1960年中頃に隠しリベットは廃止され、バータックへ変更されたようです。

バータックがオレンジで縫われているものは、ほとんどが90年代以降に作れらてジーパンと言えるでしょう。

リーバイス505の特徴|501との違いとは

501と505のパッチ

リーバイス505の特徴を解説する比較対象は501がベストでしょう。501と505の違いを下表にまとめました。

項目 501 505
シルエット 下までズドンと落ちるストレートシルエット テーパードシルエット
防縮加工の有無
股上 やや深め 深め
フロント ボタンフライ ジッパーフライ
太もも部分 ややゆったり やや細め
フィット感 クラシックで余裕のあるフィット ややタイトでスッキリした印象
特徴的なスタイル ヴィンテージ感のある王道デニム スリムなシルエットで都会的な印象

505は「テーパードシルエット」「ジッパーフライ」「防縮加工アリ」の3要素から、スタイルと機能性を重視したジーパンと言えます。テーパードがかかっていることで、都会的な印象を与えるシルエットです。

リーバイス505と501の比較-テーパード

左:501
右:505

↑は501XX(LVC1955)と505の比較画像。505のほうが細いです。

リーバイス501XX-着用画像 リーバイス505-着用画像

↑は501XX(LVC1955)と505の着用画像です。分かりやすくするために、あえて同じ靴を履いています。因みにパラブーツのシャンボードです。どのコーデにも合わせやすいとても良い革靴ですよ。

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jumpei
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ぶっちゃけ着用画像みると、505がテーパードかかっているのかよく分からないですね

501ボタンフライと505ジッパーフライ

501はボタンフライ、505はジッパーフライです。ジッパーフライのほうが機能的で男は楽でしょう。しかしながら、ボタンフライはアタリの出方がとても魅力的。

私は、ボタンフライが好きです。505もボタンフライにしてほしかったですが、機能面に逆らうことができなかったのでしょう。

古着の90年代505のどこに魅力を感じた点

リーバイス505の後ろからの画像

505は、リーバイスでも代表的なジーンズの位置付けですが、特に90年代のUSA製のものには独特の魅力を感じました。具体的には以下のとおりです。

ポイント

  • W32L30のゴールデンサイズとUSA製
  • 独特すぎるアタリ
  • 単純に昔から505が欲しかった

シルエットやディテール、経年変化の表情まで、現行モデルとは一線を画す特徴が詰まっています。今回、実際に90年代の505を手に入れたので、その魅力についてお話しします。

W32L30のゴールデンサイズとUSA製

リーバイス505とSEROとシャンボード

古着のデニムを探していると、ちょうどいいサイズを見つけるのが意外と難しいです。特に日本人の体型に合う「W32L30」というサイズは、まさにゴールデンサイズといえます。

ウエスト32インチは程よくフィットし、レングス30インチは裾上げなしでワンクッションくらいの絶妙なレングス。このぐらいの裾丈を欲しかったんですよね。

古着のジーンズを履く上で、シルエットを崩さずに履けるのは大きなポイントです。

今回手に入れた505は「USA製」です。2000年代以降のリーバイスは生産国が変わり、アメリカ製のものは少なくなりました。

そのため、90年代のUSA製デニムは今や貴重な存在です。貴重と言いつつもネットでは、探せなくもないですが、やはり古着屋の雰囲気と巡り合わせにときめいて、購入してしまいました。

jumpei
jumpei
生地の風合いや縫製の違いも楽しめる点が、ジーパン好きにはたまりません。

独特すぎるアタリ

リーバイス505-アタリ

実際に手にとって感じたのは、あまりにもアタリの出方の独特さです。

見てください、この謎の縦線。畳ジワなのでしょうか。

ジーパン好きはヒゲやハチノスを定着させるために、必死に穿き込みしますが、この縦線のアタリ、いやどうやって作ったの?と思い、これが可愛く感じて、購入してしまいました。

履き込むことで現れる独特の風合いは、古着の90年代505ならではの醍醐味だと実感しました。

単純に昔から505が欲しかった

リーバイス505-後ろポケットアップ

結局のところ、昔から505を手に入れたというのが、一番の理由かもしれません

jumpei
jumpei
リーバイスといえば501が王道ですが、505の少し外れた印象がありながらも、ファッション好きの間では評価が高いモデルです。

ストレートながら少し細めで都会的なシルエットは、90年代当時のファッションシーンにもマッチしていました。

学生時代に憧れていたけれど手が出せなかった、あるいは当時はまだその良さが分からなかった、そんな思いを抱えている人も多いのではないでしょうか。

今回実際に手に入れてみて、やはり90年代の505は単なるデニムではなく、当時の記憶や憧れを詰め込んだ1本だと感じました。

リーバイス505のシルエット・コーデ

リーバイス505とSEROとシャンボード

SEROのオックスフォードシャツと505の組み合わせです。足元はパラブーツで締めました。

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まとめ:古着リーバイス505を買って勉強になった+以前よりもっとリーバイスが好きになりました

リーバイス505ハンガーに掛けた画像

本記事では、古着屋さんで購入したリーバイス505のディティールや年代判別について紹介しました。

リーバイスと言えば501ですが、505もシルエットが綺麗で、ファッション初心者にはむしろ505のほうが様々なコーデに合わせやすいかもしれません。

私自身、今回初めてリーバイス505を古着屋さんで購入しましたが、古着で購入すると必然的に年代判別に興味が湧き、非常に勉強になりました。

古着でも現行でもリーバイス505はシルエットが美しいかつ安価で手に入れやすいので、興味のある方はぜひチェックしてください。

↓はサイズ展開が豊富かつワンウォッシュで販売されているため、サイズ選びが比較的楽だと思います。

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