夏になると毎年気になっていた「グラミチのショーツ」。気にはなっていたものの、なかなか手を出せずにいました。
そんなある日、たまたま立ち寄ったオッシュマンズのサマーセールで、出会った短パンがヘンプ素材のGショーツでした。
売り場にはグラミチの定番ショーツがずらりと並んでいて、目移りする中で手に取った1本。「ヘンプのショーツ」は意識したことはなかったのですが、触ってみるとしっかりとした厚みのある生地感。
ヘンプらしいガッシリ感がありながらも、試着してみるとゴワつきは少なく、肌にすっと馴染む印象でした。シルエットも絶妙で、これならアウトドアも街でも問題ないと判断し、購入を決めました。
それから実際に何度も履いてみると、風通しがよく、夏でも蒸れにくい快適な履き心地。これまで夏の定番として穿いていたパタゴニアのバギーズロングよりも出番が多くなっています。
「履き心地が良く、涼しい」
「丈夫なのに、どこか雰囲気がある」
そんな絶妙なバランスを叶えてくれるグラミチのヘンプGショーツ。本記事では、その魅力やサイズ感、経年変化、コーデまでリアルな使用感を紹介します。

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Contents
グラミチは「おじさんファッション」なのか?
グラミチと検索すると、サジェストに出てくる「グラミチ おじさん」というワード。
初めて見たときは少し驚きましたが、確かに街中で見るグラミチのショーツは、年齢層高めの男性が穿いていることも多く、そんなイメージを持たれているのかもしれません。
動きやすくて楽ちん、かつシンプルなデザインで昔から「ショーツと言えばグラミチ」と考える人は少なくありません。
その“実用性重視”な見た目から、若い人からするとちょっと地味に映る部分もあるのでしょう。
一方で、グラミチは古着屋でも人気です。アウトドアや街着で再評価されているブランドでもあります。
「おじさんぽい」と感じるか、「味がある」と捉えるかは、結局のところどう着こなすか、どのモデルを選ぶか次第なんですよね。
実際、今回紹介するヘンプGショーツのように、生地感やシルエットが洗練されたモデルも多く、
“おじさんっぽい”という先入観でスルーするには、もったいない1本がたくさんあります。
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グラミチ「ヘンプGショーツ」のスペック【丈夫だけど涼しい素材】
グラミチの定番ショーツといえば、言わずと知れた「Gショーツ」。
そのGショーツの機能性とシルエットはそのままに、素材をヘンプ×コットンに置き換えたモデルが、この「ヘンプGショーツ」です。
ヘンプは麻の一種で、通気性や吸湿性に優れ、汗をかいてもベタつきにくいのが特長。同じ麻素材としてよく知られるリネン(亜麻)に比べると、より繊維が強く、がっしりとした質感が魅力です。
穿き始めはやや硬さを感じるものの、使い込むほどに馴染み、風合いが出てくるのもヘンプならでは。
見た目はナチュラルで、ラフすぎない雰囲気も◎。アウトドア、タウンユース、旅行など、あらゆる夏のシーンで頼れる1本です。
商品名 | HEMP G-SHORT |
価格 | ¥13,200(税込) |
サイズ | S, M, L, XL,XXL |
color | Black, yellow, purple, oliveなど |
フィット | リラックス・フィット |
洗濯可否 | 洗濯可能(漂白剤は使用不可) |
素材 | ヘンプ55%、コットン45% |
生産国 | 中国製 |
人気のG-ショーツをヘンプツイルで仕立てたモデル。ヘンプ素材は高い耐久性と柔らかな風合いを兼ね備えており、アクティブな動きに適した快適な着用感が特長です。ウェビングベルトやダイヤモンドガゼットクロッチなど、Gramicciならではの機能性も健在。
引用元:グラミチ公式

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グラミチ「ヘンプGショーツ」の詳細
ヘンプGショーツの各ディテールについて詳しく見ていきましょう。
前チャックはないです。アウトドアのショーツなので、可能な限り軽量化したい意図が見えます。
ヘンプGショーツにはグラミチの象徴であるウェビングベルトも備わっています。
ウェビングベルトの先に付いているグラミチのロゴがとてもかわいいです。

しかもウェビングベルトは片手でキュッと着脱ができます。とても快適です。

背面のウェビングベルトはむき出しになっております。こちらも良いアクセントではないでしょうか。私は使ったことがないですが、フックに引っかけて乾かすことができるかもしれませんね。
後ろの右ポケットに「GRAMiCCi」の文字タグが付いています。
後ろポケットはマジックテープ仕様です。防犯には少しだけ役に立つかもしれません。ちなみに後ろポケットは長財布が縦に入るくらいの深さがあります。
↑は前ポケットに手を入れている画像です。手のひらがスポっと入っております。当然ながら、長財布は余裕で入ります。

ウェビングベルトに並ぶグラミチの真骨頂といえば、「ガゼットクロッチ」。グラミチの原点はまさにクライミングパンツ。
ガゼットクロッチになっていることで、180度の開脚が可能です。
↑ストレスなく開脚できるガゼットクロッチ。「街着にこんな機能、必要ある?」と思うかもしれませんが、これが意外と侮れません。
私は、自転車に乗ることが多いですが、グラミチの短パンは本当に運転しやすい。ガゼットクロッチがあると脚の可動域が広く、日常の動きがスムーズになります。
地味に感じるかもしれませんが、こういうところで感じる小さな快適さが、日々のストレスを確実に減らしてくれます。

↑はヘンプGショーツの生地のアップ画像です。右綾でデニムと一緒ですね。ヘンプの影響なのか、毛羽感が強い印象です。今後の経年変化がとても楽しみ。
↑すでに15回くらい洗濯しましたが、いたるところにパッカリングが発生しています。色落ちも早い印象です。このヴィンテージ感が堪らなく好きです。

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グラミチ「ヘンプGショーツ」のサイズ感・シルエット
筆者の体型
身長:172cm
体重:58kg
ヘンプGショーツ:Lサイズ着用
身長172cm・体重58kgの私は、ヘンプGショーツはLサイズを選びました。
このショーツは、短パンの中では丈がやや長めで、シルエットも少しゆったりとしたリラックスフィットです。
普段はトップス・ボトムスともにMかLを選ぶ体型ですが、試着してみたところ、Mサイズでも穿けなくはなかったものの、Lサイズのほうが自然に馴染んでしっくりきた印象でした。
特に、夏はショーツに少しゆとりがあるほうが涼しく感じられるのもあって、個人的にはLサイズを選んで正解でした。
ウエストはゴム+ナイロンベルト仕様なので、サイズに多少の余裕があっても調整はしやすく、体型に対してやや大きめを選んでも問題なく穿けます。

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グラミチ「ヘンプGショーツ」のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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ヘンプGショーツの魅力は、なんといってもヘンプが入っているからこその風合いと快適さにあります。
ヘンプ×コットンのツイル生地は通気性や吸湿性に優れており、夏でも蒸れにくく快適。見た目にはナチュラルな雰囲気がありながら、しっかりとした生地感でタフに穿き込めます。
また、片手でウエストを調整できるナイロンベルトや、180度開脚できるガゼットクロッチ構造など、グラミチならではの機能性も健在。
とくにガゼットクロッチは足さばきが良く、自転車に乗るときにもストレスがありません。さらに、穿き込むほどに風合いが増していくので、経年変化も楽しめる1本です。
一方で、生地がやや厚めなぶん洗濯後の乾きはやや遅め。さらに、季節限定の展開であることが多いため、タイミングによっては手に入りにくいのがややネックです。
それでも、街・アウトドア・自転車・旅行など幅広いシーンで活躍してくれるヘンプGショーツは、
夏に頼れる1本として、ワードローブに加えておきたい存在です。
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グラミチ「ヘンプGショーツ」のコーデ
グラミチのヘンプGショーツにTシャツはCAMBER302、靴はジャランスリウァヤのローファーを洗濯しました。オールブラックですが、グラミチ赤ロゴのアクセントを意識しております。
本当は赤のソックスを履きたいのですが、勇気が出ないです。
ヘンプGショーツ、トップスはSEROのシャンブレーシャツ、シューズはHOKAのホパラ2です。
引用元:https://item.rakuten.co.jp/canpanera/g05375/
柄の入ってた白Tとグレー系のスニーカーにも相性抜群です。
ヘンプGショーツは丈が短くないので、どの世代も穿きやすいショーツだと思います。
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グラミチ「ヘンプGショーツ」の洗濯後のシワはどう?
洗濯後のシワ感が気になる方はいるでしょう。↑のタグの通り、ヘンプGショーツは家庭での洗濯が可能です。
私は洗濯ネットに入れて洗濯しておりますが、洗濯後は若干のシワ残りがあります。しかしながら、全く気にしておりません。むしろ、ヘンプの風合いが出て、良い感じの印象です。
↑が洗濯乾燥後のヘンプGショーツの画像です。シワは気にしませんが、生地が厚い分、乾きが遅いです。
乾きの速さに関しては、パタゴニアのバギーズロングが圧倒的に速いですね。
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グラミチ「ヘンプGショーツ」がおすすめの人
ヘンプGショーツがおすすめの人
- ナチュラルな風合いのショーツが好きな人
- 丈夫で長く使える1本が欲しい人
- 経年変化を楽しみたい人
- 麻の素材を試してみたい人
- 通気性の良いショーツを探している人
- ウエスト調整が楽なショーツを探している人
↑のにピンとくる方には、グラミチのヘンプGショーツはまさにうってつけ。天然素材ならではの風合いと、グラミチらしい機能性を兼ね備えた1本です。
夏の定番ショーツを探しているなら、ぜひ選択肢に入れてみてください。
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グラミチ 定番のショーツ2選
本記事では「ヘンプGショーツ」を中心に紹介してきましたが、グラミチには昔から愛されている定番ショーツがいくつか存在します。
中でも特に人気なのが「Gショーツ」と「NNショーツ」の2モデル。
どちらもグラミチらしい機能性を備えつつ、素材やシルエットが異なるので、選ぶ際の参考にしてみてください。
Gショーツ
Gショーツは、ブランド創設時から続く、まさに「グラミチの顔」ともいえる定番ショーツ。
素材にはコットン100%のツイル生地が使われており、しっかりとした厚みと耐久性を兼ね備えています。タフに穿き込めて、アウトドアでも日常使いでも頼れる1本です。
シルエットはゆったりとした太めで、股下には180度開脚を可能にするガゼットクロッチ、ウエストには片手で調整できるウェビングベルトを搭載。
動きやすくてラフに穿ける、まさにグラミチらしさが詰まったモデルです。今回紹介しているヘンプGショーツは、このGショーツをベースに素材をヘンプ混に変更した夏仕様。
コットンとはまた違った風合いや通気性が加わり、より涼しくナチュラルな履き心地が魅力となっています。
NNショーツ
NNショーツのNNは「Neat and Narrow(すっきり細身)」を意味する、グラミチの中でも都会的でスタイリッシュな1本です。
シルエットはGショーツに比べて細身で、ややテーパードがかかっており、カジュアルすぎない印象。丈も短すぎず、街でも大人っぽく穿けるのが特徴です。
素材にはストレッチツイル生地(コットン98%、ポリウレタン2%)を採用しており、適度なハリ感とストレッチ性がGOODです。動きやすさと快適さが両立されています。
もちろん、ガゼットクロッチやウェビングベルトも搭載。前開き仕様でより日常的に使いやすくなっています。
まとめ:ヘンプGショーツは快適で経年変化も楽しめる短パンだと思う
本記事では、グラミチの「ヘンプGショーツ」のサイズ感やディテールを紹介しました。
ヘンプ生地は丈夫で通気性や肌馴染みも良く、暑い季節でも快適に過ごせるのが魅力。
さらに、穿き込むほどに風合いが増し、経年変化を楽しめるのも大きなポイントです。
個人的には、夏の定番ショーツとしてかなり気に入っており、これからもどんどん履き込んでいきたいと思っています。
「快適で、雰囲気のあるショーツが欲しい」という方には、ぜひ1度試してみてほしい1本です。
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